若手技術者の生存戦略【地方の建設コンサルタント】

■僕と建設コンサルタント業界

現在、僕は建設コンサルタントとして働いている。

具体的には、土木設計者であり、最近では造成や水道、下水道等を担当している。

もともと大学、大学院では建築学科に在籍していたことから、ちょっと離れた分野から入ってきたものの、勤務歴5年目の現在それなりに追いかけている最中だ。
 

■建設コンサルタント業界における評価対象

この建設コンサルタント業界では、大きく二つの要素が自身が受ける評価対象となる。
 

①業務経験

建設コンサルタントの顧客は、主に国、都道府県、市町村等の自治体となる。

公務員相手の仕事が主体であり、彼らはチャレンジな仕事よりも、無駄が少なく確実性が高い仕事を好む。

各自治体の税金を使うので、無駄な設計や工事はしたくないし、できない。

故に、仕事を発注する際には、確実性の担保が欲しいため、一つの指標として、発注する相手方の会社や所属する社員の業務経験がおおきな判断材料となる。

②資格

確実性の担保から言えば、資格も重要な判断材料だ。

建設コンサルタント業界でよく出てくる資格としては、技術士が挙げられる。

技術士は部門が10以上存在し、さらにその中でも細分化される。

例えば建設部門の中でも土質、都市計画、鉄・コンクリート等々様々だ。

これらの資格を有していることは、相応の知識を有していると判断できるため、信用を得る一つの尺度となる。

そのほか、構造物診断士、環境調査士、コンクリート診断士等多数の資格がある。

その中でも技術士は花形であるといえる。
 

■若手技術者の生存戦略

若手技術者の立場から見れば、大学院での研究等でもない限り、①業務経験、②資格何れも持っていないところからスタートする方が一般的だ。

それでもスタートとしては、②資格は手が付けやすい。

①業務経験はただ在籍していても得れるものでもないし、数年経験した程度では顧客の信用を勝ち取ることは難しい。

業務の経験はどうしようもなく時間がかかってしまうのだ。

②資格であれば、技術士補はエントリーしやすい。

資格の中には業務経験を求められるものも多いが、技術士補にはそのような規定はない。

取得できれば、「若いのに技術士目指しているんだな」と内外から評価を得ることにもなる。


■まずは取得できる資格から 

建設コンサルタント業界は業務経験と資格でその人の能力を判断する傾向が高い。

とはいえ、若手だからと言ってできないことが全くないわけではない。

将来的なキャリアパスを考慮するなら、若手のうちにできることは様々あるが、足掛かりとしては技術士補は是非取得をお勧めしたい資格である。

そのうち、この業界におけるキャリアパスについて投稿してみたい。

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