一級建築士試験二次試験を振り替える

■一級建築士試験二次試験を受けてきた

始めに断るが、この記事についてはあくまで自分のためと考えて書くので、
誰にでもわかる内容ではない。

平成30年度一級建築士試験二次試験、いわゆる製図試験の振り返りだ。


■結果の自己評価

結論的にはランクⅣ、不合格だ。

具体的には、建築面積が建蔽率を超えてしまっていた。
平成27、28年度の二次試験では、
建蔽率の超過は重大な不整合に扱われ、ランクⅣに該当する。

まだ合格基準は発表されていないが、実務でも明らかに
クリアすべき建蔽率さえ守れない受験者はランクⅣに放り込まれて当たり前だ。
むしろ、足切りされるべきだ。

記述はむしろ自信があり、製図も描き切ったのだが、こんな
初歩的なこともできない奴は不合格だ。
自分の愚かさに腹が立つところか、軽く笑えてしまう。


■敗因の分析

敗因を振り返ると、以下になるだろう。

①練習への慣れによる慢心
二次試験に向けて、一次試験終了後、某資格学校に二カ月半通学した。
毎週エスキスを行うのだが、課題用紙の設計条件を段々軽視していたことは否めない。
要求室のチェックはしていたのにも関わらず、設計条件は
一般的なエスキスをしていればクリアされると勝手に解釈してしまっていた。

②エスキスの時間配分のロス
温水プール室や多目的運動室の大空間の配置や階段やエレベーターは
エスキス一時間で概ね固まっており、ちょっとした余裕があるようにも思えた。
これがいけなかった。
便所の位置の微細な配置とか、吹き抜けのサイズとか、
時間をかけるべき箇所に時間をかけず、
時間をかける必要のない箇所に時間をかけてしまった。

③エスキス行程の理解不足
エスキスのチェックをあくまで要求室のみでとどめてしまった。
設計条件のチェックも行うべきであり、
そもそも、ヘリアキの検討、スパン検討の段階で建築面積の検証が必要だった。
このようにエスキスの進め方は大枠に理解していたつもりでも、
実際には理解していなかった。
エスキスチェックに15分確保できていたが、
チェックの内容を完全に分かっていないのに、
チェックの時間を確保していても、はっきり言って意味がないに等しい。

④設備の理解不足
空調設備や給湯設備等の理解が不足していた。
各設備に必要な面積はざっくり把握していたが、
具体的な形状までは覚えていなかった。
かつ、機械室は配置設備や面積が指定されていたため、
的確に各面積や形状が理解されているかを試されているともいえる。

⑤製図中のエスキスと異なる微細な変更
エスキスの段階で良いと思っていたプランを
製図中により良くなるよう変更していた。
しかも、便所の位置位置をちょっと変えるとか、
今考えるとウェイトを置くべきでない、
減点覚悟で作図を進めるべき内容だった。
この試験はベストはあり得ない試験で、ベターを目指す試験だ。
それを理解していたと思っていたのに、理解していなかった。


■来年への対策

この記事は、来年の製図試験への戒めだ。
先ずは、この記事を振り返ることだろう。

二次試験が初受験であったが、練習すれば出来る試験であることは理解した。
慢心がなければ。

製図については、
①作図枚数、エスキス枚数。場数が特に必要
②相対的に記述内容やプラン内容が評価できる環境が欲しい

そのためには、上記の条件を満たす
資格学校への通学か通信かを選択したい。

資格学校の比較、始めるか…。

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