仕事で精神崩壊しそうになった社会人5年目の僕が実施した4つの行動 その1

■労働環境は社員によって変えられるか

サラリーマンにとって働く環境=労働環境は、働きやすさに直結する重要なファクターである。
ここがおざなりになると、たとえ給与や人間関係が良好でも働くことが困難になる。

今回労働環境について書き連ねたい。


■とある業界の闇


その日、就業時間が過ぎ、一時間程度残業を行い帰ろうとしたときである。

上司「急ぎの案件が入っちゃって…ちょっと今日残れるかな…」
上司は申し訳なさそうに話してきた。

それは、数件以上前に納品したが、不幸か幸か会計検査に当たり、役所から検査に耐えうる資料の作成を依頼(=強要)され、当社で対応せざるを得なくなった案件だ。

しかも、明日朝までにその資料を提出しろ、と言う(この時点で役所の責任能力のなさと無茶ぶりという業界の悪習慣が露呈している)。

僕が所属している部で僕は若手の一人であり、5年目でそれなりに仕事も覚えてきたため、客観的に見ても重宝されやすく、応援に駆り出され易い。

ここ2週間は正直自分の仕事をが出来ていなかった。
具体的に言えば、他人の応援に自分の業務時間の50%弱は割かれていた。
自身の担当の業務が切羽詰まっていないとはいえ、ちょっとおかしいと思っていた矢先のことである。

とはいえ、急ぎの案件だったこともあり、応援に入った。

終了したのはAM5時。
不思議と眠くはなかったし、多少の貢献感や変な優越感もあった。
また、残業代が出るからいいか、とたかを括りながら、
数時間の睡眠を貪るためにベットに寝入るのだった。


■とある会社の闇

次の日は通常出社。当然ながら、ほぼ徹夜でまともな仕事ができるわけない。

が、この日は別の上司の応援を頼まれた。
これも当日中に終わらせなければいけないという。

寧ろ応援内容はパートさんでも十分に対応可能な内容だ。
だが、昼を過ぎても、夕方を過ぎても、応援作業に入っていても、その上司は一向にどこで終わりか全く伝えてこない。

金曜日で社員が帰っていく中、上司の案件をなぜか僕一人で対応している。

前日ほぼ徹夜の精神状態だったとはいえ、これまで他人への応援を嬉々として対応してきた僕は、この時ばかりは考えが違った。
今まで5年間仕事をしてきた中で、初めて精神が崩壊しそうになる感覚を味わった。

表現しがたいが、
ふとすると決壊しそうな涙腺、
気が緩むと上げたくなる雄たけび、
自分がまるで道具のように扱われている絶望感、
全てがないまぜになって、僕の精神は崩壊寸前だった。

このまま仕事をしていると、精神が壊れる。

そう確信した。
その日は何とかPM8時に逃げるように切り上げた。
そうでもしないと、絶対に心が折れていた。
その兆候を感じる余裕がまだあったのは救いだったと思う。


■問題はどこにあるか

徹夜明けだったために、もともと精神的に不安だったことも否めない。
が、だれがどんな言葉で説得してこようとも、
あの時の精神状態が普通とはとても言えないし、絶対に改めて経験したくない絶望感だった。

原因は色々ある。

僕自身の問題から言えば、
①なんでも上司のいうことに従う思考停止状態だった
②手伝うにしろ時間の確認を徹底しなかった

上司や会社の問題で言えば、
①特定の社員への業務の集中
②パートさんの不足

5年目の自分は、会社にとっても所属する部署にとっても、1言えば2~5くらい理解する若手(中堅?)社員は非常に重宝するのだろう。
人的資源的に考えても、非常に使い勝手が良い存在と言える。

だが、使い勝手が良くても、所詮は人なのだ。
限界があるに決まっているのだ。


■サラリーマンの働く上での心がけ

以上を踏まえ、僕が痛感したサラリーマンが持つべきマインドセットは以下の通りだ。

「会社や上司は守ってはくれない。自分の身や精神は自分で守る必要がある」

この投稿を読んでも、数週間前の僕なら他人事で済ませていただろう。
事実、今回の経験をするまで自分は精神的には強いほうだと思っていた。

だが、そんなことはなかった。そして、精神崩壊させる落とし穴はどこにあっても全くおかしくないと、そう強く感じている。

故に、サラリーマンは、会社の利益や自身の名声、高額な給料などよりも、自分で自分の身を守る術を身に着ける必要がある。

長くなってしまったので、次回は具体的な防衛方法を書き連ねたい。

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