地方の建設コンサルタントに資格の取得を勧めたい4つのメリット【地方の建設コンサルタント】
建設コンサルタントに資格って重要なの?
建設コンサルタントとして働くに当たり、資格から切り離せない。
地方の建設コンサルタントにとっても、これは死活問題と言える。
今回は建設コンサルタントにおける資格の意義を解説したい。
資格は能力の証明
何故、建設コンサルタントに資格が必要なのだろうか。
資格の機能は、主に以下の二つがあるだろう。
①独占業務への従事
②能力の証明
以下に解説していこう。
①独占業務への従事
これは、その資格保有者でないと、業務に従事できないことを意味している。
例えば建築士がその最たる例だ。
資格を保有していない一般人は、原則建物を建設することが出来ない。
これは建築基準法により規定されていることに起因する。
仕事でいえば、特定の資格を保有することで、同じ資格を保有している者以外が参入してこない。
これにより、資格保有者にその仕事を限定することで、品質を維持することにつながるのだ。
資格を保有することで、独占的に仕事を占有することが出来るといえる。
ただし、建設コンサルタントでは、特定の資格がなければ業務に従事できないということはない。
より重要なのは次の事項だ。
②能力の証明
建設コンサルタントではどのように個人の能力を証明できるだろうか。
自身で「僕は○○できます!」といっても、本当かどうか疑わしい。
そのため、客観的な視点が能力の証明には必要となる。
そのため、客観的な視点が能力の証明には必要となる。
概ね、二つの軸がある。それが以下の二つだ。
①経験
②資格
①経験は従事した時間が必要となる一方、経験年数が長いだけでは能力が高いとは言い難い。
その本人がどれだけ理解したか、応用が効くか等が、本当の経験と言えるが、これは経験年数があれば高いといえる因果関係はない。
なにも考えず、だらだら業務に従事しても経験年数にはカウントされてしまうからだ。
一方、②資格は、発行団体が認める水準を超えたことを証明した一種の信用であり、上述の理由から経験年数よりも説得力がある。
資格によっては経験年数が必要なものも多いが、これは最低限必要な年数であり、①経験とはまた異なることに留意したい。
建設コンサルタントでは、いずれも重要であるが、より説得力があり、個人のスキルを証明することが出来るのは②資格であることをぜひ記憶にとどめていただきたい。
資格のメリット
建設コンサルタントで資格を保有していなくてももちろん生きていける。
資格をとる努力はそれなりの時間や投資が必要となるから、割り切れれば資格がなくとも経験で自分の能力を証明することは可能だ。
僕がそれでも資格の取得を進めたいのは、以下の理由による。
①給与の底上げ
②発注者に対する信頼向上
③学びの継続
④自信の向上
②発注者に対する信頼向上
③学びの継続
④自信の向上
①給与の底上げ
多くの建設コンサルタントの企業では、資格を保有することで資格手当として給与が上がる。
会社によって一時金による支給、月額の手当など分かれるが、僕の会社では月50,000円資格手当として支給される。かなり破格だ。
地方の建設コンサルタントは、大手建設コンサルタントと比較し基本給が低い傾向にあるため、資格手当により給与を底上げすることで、年収の向上が図れる。
単純に給与が上がることだけでも大きなメリットがあるといえるだろう。
②発注者に対する信頼向上
給与以外にも大きなメリットがある。
それは、発注者に対し、能力があることを証明できることだ。
経験年数で能力があることを証明することは可能だが、先にも説明した通り、実態が伴っているかは発注者には分からない。
一方、資格をひとつ持つだけで、資格を持っていない者よりも「能力がある」と印象付けることが出来る。
発注者の信頼を獲得することで、その後の業務がスムーズになることが多い。
また、発注者が困った際に問い合わせされたりなど、頼られる機会が増える。
結果的に発注者に対して信頼を与える建設コンサルタントになることが出来るのだ。
③学びの継続
資格を保有することで、その資格の責務があなたにのしかかってくる。
資格はあなたの能力を証明する信用であり、その信用をなくさないよう、研鑽する必要がある。
このこと自体は僕は悪いことではないと考えている。
建設業界はi-Constructionをはじめ、技術の革新が目覚ましい。
研鑽、つまり学びをいつまでも続けることで、トレンドを追随し、技術を高め、自己の能力を維持、向上できることにもつながるからだ。
資格を持つことで、この学びを継続する土壌が身に付くのだ。
④自信の向上
対外的にも効果が大きい資格取得だが、自分自身にもその効用はあると僕は考えている。
資格は一種の信用であり、保有することで周りからの見られ方は変わるし、給与の底上げにもつながる。
頼られる、新しい仕事が作れるなどなど、その結果、本人の自信につながる。
自信は案外発注者に対しても資格と同様に有効である。
資格があり、自身がある地方の建設コンサルタントはやはり一目置かれる存在だからだ。
資格の取得→自身の向上→発注者の信頼向上→自身の向上→…
のように正のサイクルを回すことが出来る。
資格を保有することで、バックグラウンドを構築することが出来るのだ。
対外的にも効果が大きい資格取得だが、自分自身にもその効用はあると僕は考えている。
資格は一種の信用であり、保有することで周りからの見られ方は変わるし、給与の底上げにもつながる。
頼られる、新しい仕事が作れるなどなど、その結果、本人の自信につながる。
自信は案外発注者に対しても資格と同様に有効である。
資格があり、自身がある地方の建設コンサルタントはやはり一目置かれる存在だからだ。
資格の取得→自身の向上→発注者の信頼向上→自身の向上→…
のように正のサイクルを回すことが出来る。
資格を保有することで、バックグラウンドを構築することが出来るのだ。
ハッタリでもなんでも、資格は取った者が正義
以上、地方の建設コンサルタントにおける資格の重要性について投稿した。
僕は、あなたが大手、地方を問わず、建設コンサルタントを志望する場合、ぜひ資格を取得するマインドセットを持っていただきたいと考えている。
資格を取得することは、社内のみならず、社外である発注者、ひいては市場価値の向上に大きく寄与するからだ。
資格の取得に割く時間や費用はあるものの、それを差し引いてもあなたに対する将来的なメリットは計り知れない。
資格は経験を十分に積んでないと取れないという考え方もあるだろう。
確かに、一定の経験があるからこそ、資格が獲得できると考える者もいる。
経験という卵があるからこそ、資格というひなが生まれるという因果関係だ。
僕は、資格という卵があるからこそ、経験というひながふ化する因果でも、十分成立すると考えている。
資格の取得を目指すこと自体は何も悪いことではなく、資格を取得することで資格の品格にふさわしい技術者を維持するために技術を研鑽する因果も当然存在すると考えているから。
なにより、経験を十分に積んでから…なんて、そんなに悠長に構えている必要はない。
自身の能力を向上させ、市場価値を向上させることを、経験を積んでから…と待っていることはむしろ自身の市場価値の向上を遅らせるデメリットになる。
上司を追い抜くつもりで、僕は資格の取得を推進したい。
次回は、具体的に地方の建設コンサルタントが保有すべき資格について語ろう。
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