仕事で精神崩壊しそうになった社会人5年目の僕が実施した4つの行動 その2

■自分を防衛する具体的な方法

この投稿は以下の投稿の続きだ。
対策を打つ必要があると痛感した記録となる。

「仕事で精神崩壊しそうになった社会人5年目の僕が実施した対策 その2」
https://local-construction-consultant.blogspot.com/2018/11/5.html


さて、前回の投稿を踏まえて、サラリーマンには何ができるだろうか。
実際に僕がとった行動は以下の通り。

①自己防衛の徹底
②経営層への働きやすい環境に関する制度の紹介
③パートさんの増員要請
④出勤、退勤時間の記録の徹底

以下、それぞれ解説していこう。

①自己防衛の徹底

仕事を相談される、応援に駆り出される。
これは頼られている証拠であり、これ自体はいいことだ。
ただしむやみやたら受けていると、結局自分の首を絞めてしまう。

誰もが業務上、身体上、精神衛生上耐えうるキャパシティがある。
このキャパシティを超えると無理が生じ、負荷がかかり、負荷に耐えられなくなった結果、心身に以上をきたす結果となる。

だから、キャパシティを超えないような仕事を僕たちはする必要がある。
そのため、僕は仕事を請け負う際にマイルールを設定した。

・応援は自分からはしない
・それでも応援要請があった場合、期限を問う、守らせる
・当初の予想外の応援要請があった場合、さらに上の上長に報告
・自分の業務担当を盾に仕事を受けない

組織としてその振る舞いはないだろう!みたいな内容かもしれない。

もちろん場合によっては臨機応変に対応するが、重要なことは、自身のキャパシティを十分認識したうえで仕事を請け負うべきということであり、選択権は自身にあることを強く持つことであり、自分と会社や上司、どちらがより大事かを天秤にかけて判断する冷静さだ。

②経営層への働きやすい環境に関する制度の紹介

人間には、身体上、精神衛生上最低限休息すべき時間がある。
それを保障するのが勤務間インターバル制度だ。

詳しくは以下のリンクを参照していただきたいが、この制度は働き方改革法に基づいた事業者に対する努力目標としている。また、欧州ではすでに導入されている制度だ。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/interval/

また、ストレスチェック制度という施策も存在する。
これは労働安全衛生法に基づいており、質問票とこれを基にした分析から、労働者の抱えているストレスがどのような状態にあるか調べる検査だ。詳しくは以下の通り。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf

このように日本には、身体上、精神衛生上のストレスや負荷をかけないような制度はきちんと存在している。

このような制度を認識している方はわが社には残念ながら存在しない。
だから、この制度をいきなり絶対導入しろと言っても、意味不明として一蹴される恐れがある。
それよりは、「こんな制度があるんです、会社にも社員にもメリットがあるんです」を知ってもらうことから始めるべきと考えた。

このような制度について、僕は経営層へ提言した。
制度関連については、就労規則に直結する範囲のことが多いため、ボトムアップで行くよりも、直球で自身の経験とセットで必要性をぶつけたほうが、現場の実態をあまり認識していない経営層に多少なりとも有効と考えたからだ。

今すぐに就労規則が改定されるとは思わないが、先ずは種を撒いて、どんな反応をするかを観察してみたい。


③パートさんの増員要請

なぜ、精神崩壊しそうになるほど仕事があるのだろうか。

もちろん、上長の采配が問題な側面は大いになる。
これは管理職層に是正を進言したので、様子を見る。

だが、根底にあるのは、単純に人的資源不足だと僕は結論付けた。

往々にして、どんなにマスがある仕事でも、人が投入できれば解決する。
依頼される応援の内容は、そんなものばっかりだ。特殊な技能が必要というわけではない。

なにも管理職スキルが高いだとか、土木設計の経験が5年以上とか、そんな高望みはしていない。
それよりも今必要なのは、パートさんという自身の手足となってもらえる人材資源が必要なのだ。

現在、僕が務める会社はパートさんの募集をハローワークにしかかけていない。
なので、求人雑誌やネットなどほかの媒体にもアプローチしてはどうかを人事関連を担当する方に進言した。

確かにパートさんでも確保することが難しい時期や場所だとは思うが、それでも手数を多くすることで、確率は上げられるのではないだろうか。

④出勤、退勤時間の記録の徹底

最後に、今後のことも考えて、自己防衛として出勤および退勤時間の記録を始めた。

わが社にはタイムカードがないため、代わりに出勤時間はサーバー上の出勤簿に記録している。
だが、所詮サーバー上にあるただのデータ。いじられる可能性がないとも言い切れない。

残業が原因に仮に退職になる事態が発生した場合、証拠を残すことは会社に対する自身の優位性を確保するために必要なのだ。

そのため、以下のアプリをスマホをインストールした。
「残業証拠レコーダー」だ。

このアプリの優秀なポイントは、必要事項や場所を入力するだけで、GPSを利用して自動的に出勤時間や退勤時間を記録してくれる。

また、幸いわが社には残業未払いはないが、今後残業未払いが発生した場合、その計算も自動で行ってくれる。

単純に労働時間を確認するだけでも意味のあるので、今すぐ必要性がなくとも試しにでもインストールする価値のあるアプリだろう。

会社はあなたを守ってくれない。サラリーマンは自分で自分の身を守ろう

以上、僕が実施した4つの行動を列挙した。

①自己防衛の徹底
②経営層への働きやすい環境に関する制度の紹介
③パートさんの増員要請
④出勤、退勤時間の記録の徹底

前回の投稿でも書いたが、サラリーマンである僕らが心に刻むべきは、
会社はあなたを決して守ってはくれないという事実だ。
中小企業では特に必要な心構えだ。

守られていると感じること自体は悪いことではない。本当に社員を大切にする会社もあるだろう。
だが、会社はそもそも営利を目的としており、経営的な観点から結果的に社員を解雇することだってあるだろうし、社員に負荷がかかることも致し方ないと放置することだってある。

会社を信頼してもいいが、期待をしすぎてはいけないのだ。

だからこそ、サラリーマンである僕らは、自己防衛を徹底する必要がある。
むしろ、就労規則や制度、労働基準法、労働契約法等持てる手段をすべて活用し、会社を利用するべきだ。

そのくらいの心構えと行動でもって、初めて会社とサラリーマンは対等といえるのではないだろうか。

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